2017年8月度 WordPress脆弱性レポート

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WordPress　2017年8月_脆弱性レポート　　2017/9/12

2017年8月度のWordPressに関する脆弱性レポートをお知らせします。

8月度全体の脆弱性報告件数としては21件でした。7月度から1件減少しております。

個所別レポート

個所別の発生件数は、それぞれ本体で0件、テーマは2件、プラグインが19件でした。

内容ですが、本体に関しましては今月も脆弱性が発生しませんでした。
テーマに関しましては今月は2件の脆弱性が発生しました。

また先月に引き続き最多発生はプラグインとなり、脆弱性に気を配る必要があることがわかります。

トピックス

前述のとおり本体に関しましては、脆弱性が発生しませんでした。

テーマに関しましては前述のとおり脆弱性が2件発生しました。

内容は、クロスサイトスクリプティング（XSS）が2件です。

プラグインに関しましては、先月から3件減少し19件の脆弱性が発見されました。そのうち有名プラグインに脆弱性が発見されました。

1つ目は、アクティブインストール50万以上、総ダウンロード数159万以上の人気プラグイン『Loginizer』にクロスサイトリクエストフォージェリ（CSRF）とSQLインジェクションの2件の脆弱性が発生しております。

このプラグインは、WordPressにおいてブルートフォース攻撃対策用プラグインです。

お使いの方は、バージョンの確認をすることを推奨します。

脆弱性はすでにアップデートによって修正済みで、バージョン1.3.6以上への更新によって塞ぐことができます。
（※2017年9月12日現在の最新版はバージョン1.3.7ですのでこちらの最新版への更新をお勧めします。）

2つ目は、アクティブインストール40万以上、総ダウンロード数714万以上のプラグイン『AddToAny Share Buttons』にHostヘッダインジェクションの脆弱性が発生しております。

このプラグインは、WordPressにてSNSのシェアボタンを設置できるプラグインです。

お使いの方は、バージョンの確認をすることを推奨します。

脆弱性はすでにアップデートによって修正済みで、バージョン1.7.15以上への更新によって塞ぐことができます。
（※2017年9月12日現在の最新版はバージョン1.7.17ですのでこちらの最新版への更新をお勧めします。）

その他ご利用中の方が多い以下の人気プラグインにおいて脆弱性が発見されたため旧バージョンをご利用中の方は最新のプラグインにアップデートされることをお勧めいたします。

• Simple Custom CSS and JSにてクロスサイトスクリプティング（XSS）
• WP Live Chat Supportにてクロスサイトスクリプティング（XSS）
• Popup Makerにてクロスサイトスクリプティング（XSS）
• Photo Gallery by WDにてSQLインジェクション
• BackupGuardにてクロスサイトスクリプティング（XSS）

内容別レポート

脆弱性の内容別発生件数は、1位がXSSで10件、2位がSQLインジェクションで9件、3位がCSRFで1件でした。

トピックス

7月度と比較して、脆弱性の数はほぼ同数ですが2位のSQLインジェクションが増加しております。

脆弱性一覧

2017年8月の脆弱性一覧をまとめましたのでご参照ください。

以下リストに掲載されている本体バージョン、テーマ、プラグインがある方は、一度診断されることをお勧めいたします。

脆弱性分類ですが、掲載時点の内容の為、ご確認いただく時点で内容不明の分類が変更されている可能性もございますので、それもKYUBIにて最新の状態をご確認いただくことをお勧めします。

また、ご確認のタイミングによっては新たな脆弱性が発見されている可能性もございますので、こちらもKYUBIにて一度ご診断していただくことをお勧めします。

また、バージョンに関しましては、脆弱性情報が発見されたものを記載しておりますが、そのバージョン未満でも同様の脆弱性が発生している可能性がある為、最新版に更新することをお勧めしております。

但し、最新版でも脆弱性内容が修正されていないプラグインも少なからず存在しておりますので、対策されていないプラグインをご利用の方は、ご利用を控えるか、別の同様のプラグインに変更されることをお勧めします。

表：2017年8月度脆弱性一覧