2018年8月度 WordPress脆弱性レポート

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WordPress　2018年8月_脆弱性レポート　　2018/9/3

2018年8月度のWordPressに関する脆弱性レポートをお知らせします。

8月度全体の脆弱性報告件数としては11件でした。2018年7月度から4件増加しております。

個所別レポート

個所別の発生件数は、それぞれ本体が0件、テーマが1件、プラグインが10件でした。

本体に関しまして、今月は脆弱性が発生しませんでした。

テーマに関しましては脆弱性が発生しております。
5月以来の発生となります。

先月に引き続き最多発生はプラグインとなり、脆弱性に気を配る必要があることがわかります。

トピックス

前述のとおり本体に関しましては、脆弱性が発生しませんでした。

テーマに関しましては前述のとおり、1件脆弱性が発生しております。

「Supreme Directory Theme」という海外のテーマから、クロスサイトスクリプティング（XSS）の脆弱性が発見されました。

脆弱性はすでにアップデートによって修正済みで、バージョン1.1.9以上への更新によって塞ぐことができます。

プラグインに関しましては先月から3件増加し、10件の脆弱性が発見されました。そのうち有名プラグインに脆弱性が発見されました。

1つ目は、アクティブインストール400万以上、総ダウンロード数5050万以上の人気プラグイン『WooCommerce』にオブジェクトインジェクションの脆弱性が発生しております。

このプラグインは、WordPressサイトをEC（ネットショップ）化するプラグインです。

全世界のネットショップの30%以上で利用されており、お使いの方も多いと思いますので、すぐにバージョンの確認をすることを推奨します。

脆弱性はすでにアップデートによって修正済みで、バージョン3.4.5以上への更新によって塞ぐことができます。
（※2018年9月3日現在の最新版もバージョン3.4.5となっております。）

2つ目は、アクティブインストール100万以上、総ダウンロード数1340万以上の人気プラグイン『Ninja Forms』にクロスサイトスクリプティング（XSS）とCSVインジェクションの脆弱性が発生しております。

このプラグインは、ドロップ&ドラッグで簡単にフォームを作成することができるプラグインです。

お使いの方は、バージョンの確認をすることを推奨します。

脆弱性はすでにアップデートによって修正済みで、バージョン3.3.14以上への更新によって塞ぐことができます。
（※2018年9月3日現在の最新版はバージョン3.3.15ですのでこちらの最新版への更新をお勧めします。）

その他ご利用中の方が多い以下の人気プラグインにおいて脆弱性が発見されたため、旧バージョンをご利用中の方は最新のプラグインにアップデートされることをお勧めいたします。

• Ultimate Memberにてクロスサイトスクリプティング（XSS）とUPLOAD
• Export Users to CSVにてCSVインジェクション
• Plainview Activity MonitorにてRCE
• Chained QuizにてSQLインジェクション

内容別レポート

脆弱性の内容別発生件数は、1位がXSSで3件、2位がSQLiで2件でした。

トピックス

7月度と比較して、全体的に脆弱性の発生件数が増加しております。

クロスサイトスクリプティング（XSS）の発生件数は先月と同じく1位となりましたが、比較的少ない件数となっています。

脆弱性一覧

2018年8月の脆弱性一覧をまとめましたのでご参照ください。

以下リストに掲載されている本体バージョン、テーマ、プラグインがある方は、一度診断されることをお勧めいたします。

脆弱性分類ですが、掲載時点の内容の為、ご確認いただく時点で内容不明の分類が変更されている可能性もございますので、それもKYUBIにて最新の状態をご確認いただくことをお勧めします。

また、ご確認のタイミングによっては新たな脆弱性が発見されている可能性もございますので、こちらもKYUBIにて一度ご診断していただくことをお勧めします。

また、バージョンに関しましては、脆弱性情報が発見されたものを記載しておりますが、そのバージョン未満でも同様の脆弱性が発生している可能性がある為、最新版に更新することをお勧めしております。

但し、最新版でも脆弱性内容が修正されていないプラグインも少なからず存在しておりますので、対策されていないプラグインをご利用の方は、ご利用を控えるか、別の同様のプラグインに変更されることをお勧めします。

表：2018年8月度脆弱性一覧