2019年4月度 WordPress脆弱性レポート

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WordPress　2019年4月_脆弱性レポート　　2019/5/9

2019年4月度のWordPressに関する脆弱性レポートをお知らせします。

4月度全体の脆弱性報告件数としては19件となっており、2019年3月度から5件減少しております。

個所別レポート

個所別の発生件数は、それぞれ本体が0件、テーマが1件、プラグインが18件でした。

本体に関しまして、今月は脆弱性が発生しませんでした。

テーマに関しまして、今月は脆弱性が発生しております。
2月以来の発生となります。

また、最多発生はプラグインとなり、脆弱性に気を配る必要があることがわかります。

トピックス

前述のとおり本体に関しましては、脆弱性が発生しませんでした。

テーマに関しましては、1件脆弱性が発生しております。

「CarSpot」というテーマから、XSSの脆弱性が発見されました。

脆弱性はすでにアップデートによって修正済みで、バージョン2.1.7以上への更新によって塞ぐことができます。

プラグインに関しましては先月から5件減少し、18件の脆弱性が発見されました。そのうち2件の有名プラグインに脆弱性が発見されております。

1つ目は、アクティブインストール100万以上、総ダウンロード数1482万以上の人気プラグイン『W3 Total Cache』にTRAVERSALの脆弱性が発生しております。

このプラグインは、サイトの表示速度の高速化のためのキャッシュやサーバーの設定を容易に行えるようになるプラグインです。

お使いの方も多いと思いますので、すぐにバージョンの確認をすることを推奨します。

脆弱性はすでにアップデートによって修正済みで、バージョン0.9.7.4以上への更新によって塞ぐことができます。
（※2019年5月9日現在の最新版もバージョン0.9.7.4となっております。）

2つ目は、アクティブインストール90万以上、総ダウンロード数369万以上の人気プラグイン『Duplicate Page』にSQLインジェクションの脆弱性が発生しております。

このプラグインは、ページ、投稿、カスタムポストを複製することができるプラグインです。

お使いの方は、バージョンの確認をすることを推奨します。

脆弱性はすでにアップデートによって修正済みで、バージョン3.4以上への更新によって塞ぐことができます。
（※2019年5月9日現在の最新版はバージョン3.5ですのでこちらの最新版への更新をお勧めします。）

その他ご利用中の方が多い以下の人気プラグインにおいて脆弱性が発見されたため、旧バージョンをご利用中の方は最新のプラグインにアップデートされることをお勧めいたします。

• WP StatisticsにてXSS
• WP Google MapsにてSQLI
• Ultimate MemberにてCSRF
• OptionTreeにてXSS
• Form Maker by 10WebにてCSRF
• WordPress Download ManagerにてXSS

内容別レポート

脆弱性の内容別発生件数は、1位がXSSで5件、2位がCSRFで4件、3位がSQLiで3件でした。

トピックス

3月度と比較してみると、全体的に脆弱性の発生件数が減少しておりますが、脆弱性の種類が増加しております。

今月もXSSの脆弱性が一番発生しており、十分に注意が必要です。

脆弱性一覧

2019年4月の脆弱性一覧をまとめましたのでご参照ください。

以下リストに掲載されている本体バージョン、テーマ、プラグインがある方は、一度診断されることをお勧めいたします。

脆弱性分類ですが、掲載時点の内容の為、ご確認いただく時点で内容不明の分類が変更されている可能性もございますので、それもKYUBIにて最新の状態をご確認いただくことをお勧めします。

また、ご確認のタイミングによっては新たな脆弱性が発見されている可能性もございますので、こちらもKYUBIにて一度ご診断していただくことをお勧めします。

また、バージョンに関しましては、脆弱性情報が発見されたものを記載しておりますが、そのバージョン未満でも同様の脆弱性が発生している可能性がある為、最新版に更新することをお勧めしております。

但し、最新版でも脆弱性内容が修正されていないプラグインも少なからず存在しておりますので、対策されていないプラグインをご利用の方は、ご利用を控えるか、別の同様のプラグインに変更されることをお勧めします。

表：2019年4月度脆弱性一覧